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中村結美の今月のみどころガイド ~これを読めばさらに番組が楽しめる!~

今だからこそ、あのドラマを振り返って語れるみどころがある!他では読めない貴重な情報もまじえて、ドラマをさらに面白くするポイントをご紹介します。

天城越え

放送日時
3月11日 夜10:00~夜11:40
3月16日 午後2:00~午後3:45

松本清張の短編小説『天城越え』を映像化した作品は、田中裕子がブルーリボン主演女優賞を受賞した三村晴彦監督の映画版(1983年.松竹)がよく知られていますが、このNHKドラマも受賞歴では負けていません。和田勉さんの演出で1978年の芸術祭大賞を受賞しています。

少年を演じているのは鶴見辰吾、当時14歳。この作品は少年が天城越えに同行する女(足抜けした女郎=大谷直子)によって、自分の中の男を意識する…というのが、重要なテーマとなっていますが、1959年に発表された原作では16歳となっていた少年をドラマの設定では12.3歳にしていることで、純粋な叙情性と少年のあやうさみたいなものが、際立っていると思います。ちなみにこの少年役、映画では伊藤洋一が演じましたが、この伊藤君は渡哲也、桃井かおりが共演した『浮浪(はぐれ)雲』(ジョージ秋山原作)で新之助を演じた名子役。さらに1998年のTBS版では嵐の二宮和也が演じているので、折り紙付きの名子役しか演じられない役だと言えるかもしれません。

映画版と違って殺される土工(佐藤慶)が演じる男にも、父親に捨てられたという過去があり、その辺りは同じ松本清張原作の『鬼畜』を思わせる設定です。

女を意識し、父の中の男を殺すことで大人へと成長していく少年。その少年の犯罪を全て見届ける遍路の役で原作者・松本清張さんがカメオ出演しているのも見どころの一つ。清張さんのカメオ出演は結構多いですが、この作品ではかなりの名演技ですので、ぜひお見逃し無く。

 

金大班

放送日時
3/28(火)深夜0:00スタート 毎週 月〜金 深夜0:00~1:00
【再放送】月〜金 午後5:00~夜6:00

中国ドラマ『金大班』は、1948年戦後間もない上海を舞台に、戦前の上海で最も有名だった実在の踊り子・金兆麗(キン・チャオリイ)の激動の生涯を描く物語です。

有名ダンスホールの花としてパトロンも持つチャオリイ。しかし御曹子・月如(ユエル)と出会い恋に落ち…。

第一話から、娘を食い物にする博打好きの母親や、子供の取り違え、先天性の貧血…など、悲劇ドラマでおなじみの設定が目白押し。これに身分違いの恋も加わりますので、そのあたりが、どうからみあって展開していくのかをお楽しみいただければと思います。

ヒロインのチャオリイを演じるのは、映画『墨攻』に出演し、プロモーションでアンディ・ラウやアン・ソンギと共に来日した美人女優ファン・ビンビン。そして彼女と恋に落ちる相手役を演じるのは、ヴィック・チョウ。台湾版『花より男子』のドラマ『流星花園』の花沢類役でデビューし、共演した3人(ジェリー・イェン、ヴァネス・ウー、ケン・チュウ)とF4を結成。2001年にはデビューアルバムを発表し、華流の火付け役となりました。他にも中国ドラマや映画で活躍するアレックス・フォン、香港映画で個性の強い役を演じるアンソニー・ウォンなど、中国圏のスターが勢揃い。ヒロイン達がダンスホールで身につける1940年代の美しいステージ衣裳は、有名デザイナーを起用して100点以上も製作したそうなので、目を凝らしてご覧下さい。

 

「金大班」をもっと詳しく見る

 

【中村結美 / 放送作家】

「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」「はじめてのおつかい」「神々の詩」などの番組を構成。
最近はNHKハイビジョン「世紀を刻んだ歌 ~何日君再来~」「わたしが子どもだったころ」などを手がける。
父は俳優の織本順吉。「昭和20年の記憶」「わたしの藤沢周平」では、父の出演番組を演出した。

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