
作家・司馬遼太郎は、1971年から死の直前まで国内や中国、アメリカなど各地の街道を歩いて「風土と人間をめぐる思索の旅」を続けました。めぐり歩いた街道は、25年間で72ヶ所にのぼります。
事前に歴史や地理を綿密に調べ、地元に詳しい知人をたよって「ゆるゆる」と旅をしました。
自然の美しさをたのしみ、古人の跡史を訪ねて、資料と想像によって表された思索の旅。
「日本とはどういう国か」「日本人とは何者か」「日本はなぜ、こんな国になったのか」・・。
1996年、司馬さんの突然の死によって、「街道をゆく」は幕を閉じました。信長、秀吉、家康ゆかりの「濃尾参州」が未完で残されていました。
この貴重な紀行文を元にNHKの取材班が、同じ道をたどって制作したテレビ48回シリーズ。
1991年から、週刊朝日「街道をゆく」取材の旅に同行し、美しいスケッチで作品を飾ってきた画家の安野光雅さんが、18年前に、初めての仕事で司馬さんと訪れた、文京区・本郷界隈を歩きます。
「現代を歩いているけど、歴史の世界を歩いているような気持ちになるんです。司馬さんの紀行文は時空を超えているんですよ。」
安野光雅さんが、「街道をゆく」取材当時の思い出を語ります。
安野光雅(あんの・みつまさ)
画家、絵本作家。1926年、島根県津和野町生まれ。
2008年、「繪本平家物語」「繪本三國志」で菊池寛賞を受賞。「旅の絵本」「繪本即興詩人」「語前語後」など著書多数。
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