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街道をゆく第1話:三浦半島記

12世紀の末、源頼朝が、三浦半島で兵を挙げました。司馬さんは「日本史を鉄と鋼で打ち割ったように鎌倉幕府が生まれた」と言っています。それまで農民は荘園の単なる小作人に過ぎませんでしたが、次第に実力を付けて農地を持てるようになりました。この「関東武士団」が、頼朝政権を支えたのです。その一人、三浦義明は頼朝軍が危機に陥った時、全軍を頼朝支援に送り自らは、衣笠城で討ち死にしました。司馬さんは、衣笠城跡でこの89歳の義明を偲び、関東武士の生き様から「日本らしい歴史が始まると極言していい」と書いています。「潔さ」「リアリズム」「簡潔さ」が文化・芸術に強調されて、初めて日本らしい文化が生まれました。司馬さんは、好きだった菜の花が咲く三浦半島を歩きながら、三浦義明の眠る満昌寺、鶴岡八幡宮、金沢文庫など鎌倉幕府が残した足跡をめぐり、「鎌倉幕府がもし作られなかったら、その後の歴史は二流の歴史だったろう」と断言しています。

旅程地図

三浦半島 旅程地図

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