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街道をゆく第10話:北海道の諸道

司馬さんは、和人が渡来した中世以降の北海道の歴史を辿りました。500年程前、福井から移り住んだ松前藩は本州との交易で栄えましたが、その品目の一つが錦糸や銀糸で織り上げたアイヌの「蝦夷錦」で、司馬さんは「和人を驚かせたに違いない」とその美しさを讃えています。江差港、北海道に独立国を創ろうとした榎本武揚が使った「開陽丸」が復元されて港の片隅に浮かび、町の人々のロマンをかき立てています。18世紀末、函館の港湾としての立地条件の良さに注目したのが、高田屋嘉兵衛でした。司馬さんの小説「菜の花の沖」の主人公です。札幌、司馬さんは、牧畜の指導をした欧米人が、窓にガラスを使うなど「採光と防寒」の考え方を住居に採り入れ和人の家造りを一変させたと言っています。一方旭川地方では、4万人の屯田兵が稲作農業に従事しましたが、永山屯田兵屋を訪ねた司馬さんは、板張りの夏向き用の小屋を見て「貧寒とした粗末さ」に驚き、南方の稲作文化が総て夏向きで、最初に根付いた生活文化の思想や形が、如何に変化しがたいものかを語っています。アイヌの狩猟文化、江戸末期の稲作文化、北欧型の牧畜文化がまじりあったのが北海道の特殊性だと述べています。

旅程地図

北海道の諸道 旅程地図

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    北海道の諸道

     

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