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街道をゆく第15話:叡山の諸道

琵琶湖の西岸・坂本から旅を始めた司馬さん、坂本は中世から近世にかけて比叡山の門前町として栄えました。すべて琵琶湖に向かって東側に下る坂の道の両側には石垣で平地が開かれて、そこに多くの神社仏閣が建てられました。「悟りを開くのは自分のため」という奈良仏教に飽き足らなかった最澄は、延暦寺に通い「衆生と共に仏果を得る」という法華経の思想に達したといわれます。現世のご利益を求めて「信者が群れる島がない」のが叡山の魅力だと司馬さんは言いますが、例外は、ご利益をもたらすといわれた良源(元三大師)が住んでいた横川(よかわ)の元三大師堂。そして、坂の嫌いな司馬さんでしたが、無道寺谷へ(密教の不動を祭る明王堂は回峯行の行者が住むところ)。司馬さんが最も楽しみにしたのは、延暦寺大講堂の法華大会(ほっけだいえ)、天台宗の僧侶が一定の位に上がるために、法華経の理解を試される4年に一度の試験です。司馬さんは、観光とは無縁な叡山を歩いて「遠い過去からの流れが今も生きている」比叡山延暦寺に感銘を新たにしたのでした。

旅程地図

叡山の諸道 旅程地図

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    叡山の諸道

     

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