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街道をゆく第16話:因播・伯耆のみち

鳥取県東部の智頭町、山間に林業と稲作の集落が広がっています。早野(あさの)を流れる千代川(せんだいがわ)で「きれいな水だな」と何度も頷いた司馬さん。そして国府町へ。奈良時代、因幡の国府が置かれ、758年、大伴家持が国司として着任。藤原氏が台頭し、いわば左遷でした。正月に家持は「新しき年の始めの初春の今日降る雪のいや重(し)け吉事(よごと)」と、吉事が、降り積もる雪のように更に重なるようにと詠みましたが、同時に自分の未来を悲痛の思いで祈願したのではないかと司馬さんは解釈しています。千代川の河口に広がる鳥取砂丘で司馬さんは、日本人が何故、シルクロードの砂漠へ憧れを持つのか自問しています。気高郡鹿野町は、戦国時代、秀吉に仕えた亀井玆矩(これのり)が、朱印船で海外貿易も行った拠点です。素もぐり漁の夏泊から伯耆の倉吉へ、「江戸時代は、綿と鉄の時代だった」。鉄と綿の産地で「倉吉千刃」は稲の脱穀に使われ、また「倉吉絣」は鳥取藩の経済を支えました。美保湾の美保神社で、寄進した北前船の船頭たちの名を読み取って司馬さんは、北前船の男たちの姿を思い浮かべました。

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因播・伯耆のみち 旅程地図

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    因幡・伯耆のみち、檮原街道

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