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街道をゆく第18話:阿波紀行

潮の干満が6時間ごとに起きる鳴門海峡。鳴門市に近い堂浦は「ウチノ海」の一本釣りで知られる漁村。第一次大戦で捕虜になったドイツ人が、大正初年、鳴門市で数年を送り、チーズやバター、第9交響曲を紹介しました。鳴門市の「ドイツ館」にはその時の記念品が飾られています。四国巡礼の一番札所、霊山寺は鳴門市内にあります。司馬さんは吉野川をさかのぼって田中家へ。藍の売買で栄えた藍商の館です。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損そん」の阿波踊り。司馬さんは「日本女性の振りの中で最も色っぽいのではないか・・・」「芸事好きの阿波人の大発明だ」と。江戸時代、藍の産地として栄えた脇町は、火災よけの「うだつ」が連なる町衆の通り。吉野川の上流、平家の落ち武者たちが開いた秘境、祖谷(いや)の町、唯一つ残る「かづら橋」、古い民謡に「祖谷の蔓橋や、蜘蛛のゆのごとく風もふかんのにゆらゆらと」と詠われた、かづらの橋をゆらゆらと渡った司馬さんでした。

旅程地図

阿波紀行 旅程地図

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    街道をゆく 32巻

    阿波紀行、紀ノ川流域

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