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街道をゆく第22話:播州揖保川・室津みち

兵庫県西部の揖保川は、上流から一宮町、山崎町、竜野市(現たつの市)、室津を経て播磨灘に注ぐ西日本有数の鮎の産地です。一宮町の伊和神社、6世紀半ばこの地域を支配していた伊和氏が建てたといわれます。伊和氏は揖保川の水で稲作農業を始め、川を下りながら勢力を広めたのではないかと司馬さん。山崎町の山崎城は播磨の国の有力者たちが拠点にした城で、その一人黒田官兵衛は、東の織田勢と西の毛利勢に挟まれていましたが、ただ一人、織田の代官・羽柴秀吉側にくみしたのです。司馬さんは、そのたじろがない大胆さに共感しています。さらに15キロ下った竜野市は、揖保川の水を使った醤油づくりの町。詩人三木露風が幼年時代の記憶を元に創ったのが童謡「赤とんぼ」です。「夕焼、小焼の、あかとんぼ、負われて見たのは、いつの日か。山の畑の桑の実を・・・」は、露風が7歳で別れた母と城下町を見下ろす鶏籠山の夕焼けを思い合わせて作詩したのではないかと言われています。瀬戸内海の海路の重要な寄港地・室津は、江戸時代に朝鮮通信使も立ち寄りました。「室津千軒」といわれた商業の町でしたが、参勤交代の廃止と蒸気船によってかつての繁栄は失われました。

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播州揖保川・室津みち 旅程地図

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