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街道をゆく第23話:群上・白川街道と越中諸道

岐阜県西部の長良川、庄川に沿って白川郷を経て富山市へ。 「日本で一番美しい山城」と司馬さんが言う郡上八幡城、昭和初年に再興された城です。元は豪族東氏が支配していましたが、その8代目・とうつねより東常縁は室町時代、応仁の乱の時、関東に出兵し、その留守中に斉藤氏に奪われてしまいます。歌を詠んでよこすなら城を返すという斉藤氏に当代随一の歌人・常縁は、 「たよりなき 身を秋風の音ながら さても恋しき故郷の春」 と返して城を取り戻したといわれます。越中五箇山の村上家、400年前の合掌造りで黒光りする居間の囲炉裏端で司馬さんは、当主と酒を酌み交わしました。 五箇山の浄土真宗の行徳寺、500年前赤尾道宗が建てた古刹です。修養に明け暮れ厳しく自己を戒めた道宗を偲びながら司馬さんは、中世の人々の方が、現代人よりも心豊かに文明生活していたのではないかと考えていました。

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