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街道をゆく第25話:芸備のみち

安芸の吉田町と備後のみよし三次市を目指した司馬さんは、広島市から20キロ北上して八千代町で車を降り、川が瀬戸内海ではなく日本海に向かって流れていることに注目し、この地方は日本海文化圏に属しているのではないかと推測しています。吉田町の郡山城の近くにある毛利元就の墓所、人々は今尚「お墓さん」といって元就を敬愛し、また「一心祭り」では「百万一心」の衣装で踊ります。「百万一心」とは、「百万人が心を合わせれば出来ないことはない」という元就の信念でした。三つの川が合わさり霧が多い三次盆地は、古代から人が住み着き3000の古墳があちこちにあります。岩脇古墳は高さ3,5メートルの家族墳。また中国山地には砂鉄を含んだ山が重なり、朝鮮半島から来た「タタラ衆」が島根や出雲を経て三次山中で鉄を採取しました。その跡は鉄穴場(かんなば)と呼ばれています。都市開発で遺跡が破壊される危険が迫ったとき、私財を出して保存に奔走した河野寿(ひさし)という人物を知り、司馬さんは「三次の山河が今尚美しいのは、河野翁のような人々の努力が石を積むように積まれてきたお蔭ではないか・・・」と。

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芸備のみち 旅程地図

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