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街道をゆく第27話:高野山みち

司馬さんは、紀ノ川が流れる和歌山県九度山町から高野山に向かいました。真田屋敷のあった九度山の真田庵、400年前、真田昌幸、幸村親子が住んでいたところです。関が原の戦いで西軍側についたため、家康から九度山に謹慎を命じられ、昌幸はここで亡くなりました。高野山の参道の入り口にある慈尊院。讃岐から息子、空海に会いたいとやって来た母は、女人禁制の高野山には入れず、やむなくここに住み「女人高野」といわれる寺です。慈尊院から高野山まで20キロ、6時間の山道、今では車で40分。1200年前、空海は真言密教の道場としてこの聖地を開きました。難解な空海の密教が、「高野聖」といわれた無名の僧侶によって全国に広がってゆきました。聖たちが修行した「真別処」。現在も全国から修行僧が、密教の戒律を学んでいます。中国では滅びてしまった仏教の真言が、深い高野山の森の中で生き生きと伝えられていることに不思議に思う司馬さんでした。

旅程地図

高野山みち 旅程地図

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