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街道をゆく第29話:壱岐・対馬の道

対馬海峡の壱岐と対馬。司馬さんは壱岐の南端、印通寺から北端の勝本へ。印通寺は昔から朝鮮半島や中国船の寄港地で、近くに「唐人神」の祠があります。中世に唐人の下半身が流れ着き漁師が丁重に祀ったところ腰の下の病に霊験あらたかで今も信仰されています。壱岐では弥生時代の鉄器があちこちで出土して先進文化の影響を物語っています。北端の勝本には江戸時代、朝鮮通信使が泊まった宿舎が置かれ、その跡に新羅仏が祭られています。高さ10センチ、銅の如来形立像で、李朝の廃仏毀釈の際、日本人が持ち帰ったものでしょう。対馬の厳原は宗氏の城下町で、徳川将軍が代わるたびに朝鮮通信使が訪れ、その接待を対馬藩が受け持ちました。司馬さんは江戸中期の、朝鮮語に堪能な雨森芳洲に注目していました。芳洲は、接待係として両国の友好親善に努力した優れた外交官でした。中部の浅茅湾から木坂の海神神社、そして北の佐須奈港へ。晴れた日には朝鮮半島が見えます。江戸時代、長崎と共に例外として外との交易が認められ、その後も住民は釜山に日帰りで行き来していた程でした。

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壱岐・対馬の道 旅程地図

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    壱岐・対馬の道

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