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街道をゆく第33話:豊後・日田街道

司馬さんは別府の近い湯布院から日田まで大分県中部を旅しました。由布岳の麓に湯布院があります。「由布は木綿(ゆふ)」から来ているのではないか?と司馬さんは考えています。世に知られるようになったのは、油屋熊八が別荘を建てた時からで、熊八は異様に手が大きく「大掌大会」などを開き次第に人が集まるようになりました。九重連山、その山麓に広がる長者原の草原、硫黄山から流れる白水川は、硫黄のせいで魚は一匹もいない川です。長者原の広々とした景観を楽しんだ司馬さんは福岡県境に近い日田へ。豊後日田は江戸期で3万5千石の天領でした。広瀬淡窓の咸宜園には全国から漢学門人3400人が勉強に来ていました。幕府に追われた高野長英、大村益次郎らが、偽名を使って学んでいました。三隅川の鵜飼、中国江南の地で生まれ、杜甫の詩にも詠われた鵜飼の漁法が、平安の昔から日本でも行われていました。鵜匠の篝火を見ながら司馬さんは、古代に思いを馳せるのでした。

旅程地図

豊後・日田街道 旅程地図

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