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街道をゆく第37話:耽羅紀行

古代の日本人は不老不死の仙境は遠い海のかなたにあり、「常世の国」と呼んでいたと司馬さん。日本書紀によれば国道間守(たじまもり)という人物が垂仁天皇の命で「常世の国」を探したと書いてあります。その島は済州島か?朝鮮半島で新羅や百済が栄えていた頃、済州島は「耽羅」(たんら)と呼ばれていました。「女多し、風多し、石多し」「三多」といわれる島で、風が強いので家は高さを低くした藁葺でその周囲を石垣で囲っています。中心は済州市、ソウル・オリンピック以後、急速に観光化しています。その中に李朝時代の国立の高校「郷校」が残っています。科挙の試験を受ける生徒の養成機関でしたが、今は漢字を学ぶ塾になっていました。司馬さんは島の北西部翰林(はんりん)の翰林公園を訪ねました。経営者の宗さんに会うためです。宗さんは高校の先生でしたが、故郷に広さ30ヘクタールの熱帯植物園を開いたのです。元が朝鮮半島を支配した13世紀、済州島にもモンゴル軍が駐留ました。今もハンラ山の高原にモンゴル馬が草を食んでいます。海人と巫人の里を訪ねた司馬さん、中国、ベトナム、朝鮮、そして日本の民族文化の繋がりを考えていました。

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耽羅紀行 旅程地図

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