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街道をゆく第40話 ニューヨーク散歩

オランダ人が殖民したニューヨークは、1626年、オランダ西インド会社が、インディアンからマンハッタン島をたった60ギルダー、石くれ60個分の安値(※)で買い取ったものです。1992年、司馬さんは移民の築いた象徴としてニューヨークで一番古い橋、1834メートルのブルックリン橋を訪れました。設計したのはドイツから来た移民ジョン・ローブリングで、19世紀後半、流入した多くのヨーロッパ移民が橋の建設に参加しました。ブルックリン地区のユダヤ人街で、「正統派」(オーソドックス)の人々を訪ねました。受難の歴史と「選民思想」(シオニズム)が、ユダヤ人の強固な地盤を形づくってきたと司馬さん。タウンゼント・ハリスが眠るグリーンウッド共同墓地、総領事としてハリスは1858年日米修好通商条約を結びました。タウンゼント・ハリス高校、来日する前に教育長だったハリスは、私財を投じて「フリー・アカデミー」(無料高校)をつくり貧しい家庭の子供たちの勉強の場を創ったのです。コロンビア大学で司馬さんは、ドナルド・キーン教授の退官記念講演に出席しました。キーン教授は日本研究の世界的な権威で、司馬さんとは20年来の友人でした。講演でキーン教授は、たった一人の生徒だったにもかかわらず熱心に教えてくださった角田柳作先生のことを語り、司馬さんを感動させました。※オランダ本国の道路舗装で使った、敷石1つ値段が1ギルダーだった。

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