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街道をゆく第42話 中国・江南のみち

日本は、7世紀から中国文明の光を浴びてきました。1981年、司馬さんは長江の南、江蘇省と浙江省の4つの街を訪ねました。水の都・蘇州は、狭い民家が美しいと司馬さん。紀元前5、6世紀は、呉の国の都でした。国が滅んだ後も、絹織物の生産が盛んで「呉服」の産地でした。蘇集の郊外、7世紀に開かれた大運河は、現在も1600キロ北の北京まで延びています。杭州は12世紀、漢民族の南宋の都でした。杭州の名所、岳飛廟、農民の子として生まれた岳飛は、戦功を挙げて将軍にまでなりましたが、金と講和を図る一派に捉えられて獄死しました。庶民の英雄として長く崇拝されています。杭州郊外の竜井(ろんじん)、茶の産地です。「茶も辺境の少数民族から伝わり漢民族が普遍化した」と司馬さん、そして日本の茶畑に比べてどこかおおらかな風景に中国と日本の文化の違いを読みとっていました。紹興、春秋時代、越の国の都で作家魯迅が生まれ育ったところです。司馬さんが行ってみたいと思っていた寧波、中国文明の窓口で、空海や最澄が渡った港です。その郊外の天童寺は、24歳の道元が学んだ禅寺で道元思想の原点になったところです。

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中国・江南のみち 旅程地図

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