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トップページ > 銀河のオススメ > 松平定知の藤沢周平をよむ2

開局3周年記念番組【信長】緒形直人主演、大河ドラマ「武田信玄」の田向正健オリジナル脚本による、大河史上初めて織田信長を主人公にしたドラマ。

番組概要と放送スケジュール

毎週土曜日 夜6:30~7:00 ほか

松平 定知

松平 定知 まつだいら さだとも

1969年NHK入局。「連想ゲーム」や「日本語再発見」を経て、ニュース畑を14年、
「その時歴史が動いた」を9年、「NHKスペシャル」は100本以上を務めた。
現在、京都造形芸術大学教授、早稲田大学大学院客員教授を務める。
著書に「歴史を本当に動かした戦国武将」、「幕末維新を本当に動かした10人」(小学館)などがある。
第1話『驟(はし)り雨(あめ)』 
~短編集『驟り雨』(新潮文庫・刊)より~

嘉吉の本業は、江戸の町々を包丁、鎌、鋏などを研いで回る研ぎ屋だが、夜は盗人という別の顔も持つ。昼間にここぞと眼をつけた家に盗みに入るのだ。
ある晩、嘉吉は小さな八幡社の軒下に潜み、人が居なくなるのを待っていた。向かいの商家に盗みに入るつもりだ。絶え間なく降り続く激しい雨、次々に入って来る雨やどりの人々にいらだつ嘉吉。そして漸く誰もいなくなった夜半に現れた不幸な母子。二人が交わす話を聞くうちに、嘉吉は何故か盗む気も失せて、その親子に付いていってしまう・・・。
夜と雨が印象的な舞台設定で一人の盗人を主人公にした一幕物の人情劇。雨やどりのわずかな時間、彼らが繰り広げるさまざまな人間模様。そのありさまを目の当たりにした嘉吉の胸に去来した想いと心の変化とは・・・。松平定知の作品朗読を軸に、舞台となった八幡神社や江戸時代の犯罪などの解説を交え、藤沢作品の豊かな世界とその魅力を伝える。
第1話『驟(はし)り雨(あめ)』
西久保八幡神社
西久保八幡神社
東京都港区虎ノ門5-10-14
東京メトロ日比谷線「神谷町駅」
明治大学博物館
明治大学博物館
東京都千代田区神田駿河台1-1
アカデミーコモン地階
JR中央線、JR中央・総武線、
東京メトロ丸の内線「御茶ノ水駅」
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」
http://www.meiji.ac.jp/museum/
03-3296-4448
第2話『遅いしあわせ』 
~短編集『驟り雨』(新潮文庫・刊)より~

弟の栄次が極道者ゆえに、自ら婚家を出ざるをえなかったおもん。出戻りとなったいま、おもんはめし屋で働いているが、栄次は相変わらず金をせびりに来る。
こみ上げてくる怒りで弟を追い返すおもんだったが、その栄次が賭場で50両もの借金を負った。おもんは、弟の身代わりに女郎に売られそうになる。
おもんを救ったのは、めし屋の常連客・重吉だった。おもんが密かに思いを寄せていた男でもある重吉は、おもんを救い、栄次の捻じ曲がり、甘ったれた心を叱りつける。日頃は口数の少ない実直そうな桶職人の重吉ではあるが、いつも布で隠している腕の入墨や肩に残る敲きの痕跡など、ただ者ではない過去が垣間見える。
重吉の素性は、結局のところよく分からなかった。しかしおもんは、待っていた幸せがようやく訪れたと感じるのだった・・・。
江戸の町の片隅で、事情を抱えた男と女の心が通い合う。江戸人情の粋を描いた藤沢周平の作品世界を松平定知の朗読を軸に読み解く。
第2話『遅いしあわせ』
根岸『笹乃雪』
根岸『笹乃雪』
東京都台東区根岸2-15-10
http://www.sasanoyuki.com/
03-3873-1145 
午前11時30分〜午後8時30分(ラストオーダー)
休日:月曜
勝鬨橋(かちどきばし)
勝鬨橋(かちどきばし)
東京都中央区にある隅田川に架かる橋
墨堤(ぼくてい) 東京都墨田区向島 江戸の頃からの桜の名所。「墨堤さくらまつり」が有名。
築地市場 東京都中央区築地5-2-1
第3話『運の尽き』 
~短編集『驟り雨』(新潮文庫・刊)より~

主人公は参次郎という若い筆師。やさ男の参次郎は、女に不自由しない遊び人で、ろくろく仕事もせずに、女あさりに余念がない。今も仲間のたまり場の水茶屋で、米屋の娘・おつぎをものにした自慢話をしているところだ。そこに現れたのがおつぎの父親。参次郎は強引に米屋に拉致され、力仕事の毎日を強制されることになる。あまりのつらさに逃げ出すが、怪力の親爺には歯が立たず、たちまち仕事場に連れ戻されてしまう。
それから2年、かつての怠け者も逞しい身体に変わり、軽がると米俵をかつげるようになっていた。米屋の親爺へのうらみはくすぶっていたものの、自分と別れて米屋を出ていってもいいと言うおつぎの言葉にほだされる。参次郎は、それまで十人並み以下の器量と思っていたおつぎにも何となく魅力を感じてきて・・・。
藤沢作品のなかで数少ないユーモア小説ともいえる痛快な一篇を、松平定知の朗読と江戸の米屋を江東区の「深川江戸資料館」に訪ねるなど、解説を交えて紹介する。
第3話『運の尽き』
両国橋
両国橋
深川江戸資料館
深川江戸資料館
東京都江東区白河1-3-28
http://www.kcf.or.jp/fukagawa/
03-3630-8625
午前9時30分~午後5時
休館:第2・4月曜日
第4話『泣かない女』 
~短編集『驟り雨』(新潮文庫・刊)より~

錺(かざり)職人の道蔵は、親方の娘・お柳から「女房のお才と早く別れてくれ、そうすれば親方の跡を継げる」と迫られている。お嬢さん育ちで、わがままではあるが美しいお柳から言い寄られ、すっかりのぼせ上がる道蔵。お柳の話では、このままだと親方の店もお柳も、独身の後輩・忠助のものになるというのだ。忠助は道蔵が仕事場でひそかに張り合っている男で、あの後輩が店の跡つぎになるかと思うと、道蔵は嫉妬で眼がくらむようだった。
追い詰められた道蔵は家に帰って足の不自由な女房・お才に別れを切り出す。お才は涙一つこぼさず「こんな日がいつか来ると思っていた」と言い、黙って家を出て行く。暫くして激しく後悔する道蔵。すぐに町に出てお才を探すのだが・・・。
足が不自由なゆえに捨てられる女と、それが当たり前に行われた時代の悲惨。しかし捨てた瞬間から男と女の真実の気持ちが見え始める。人生の苦味をベースとする藤沢ワールドの真骨頂ともいえる作品を松平定知の作品朗読を軸に紹介する。
第4話『泣かない女』
江戸下町伝統工芸館
江戸下町伝統工芸館
東京都台東区浅草2-22-13

http://www.city.taito.lg.jp/index/kurashi/shigoto/jibasangyo/kogeikan/index.html

03-3842-1990 
午前10時〜午後8時
仙台堀川・清澄橋
仙台堀川・清澄橋
東京都江東区
第5話『踊る手』 
~短編集『夜消える』(文春文庫・刊)より~

主人公は裏長屋に住む10歳の信次。ある日同じ長屋に住む、信次と仲良しのおきみ一家が、祖母を残して夜逃げをした。おきみの家はがらんどうで、年老いたばあちゃん一人がそこに置き去りにされていた。
心配した長屋の人々は、残されたばあちゃんの面倒をみようと三度の食事を運ぶが、ばあちゃんは頑として食べようとしない。貝のように口を閉ざし、眼をつぶって長屋の者を見ようともしない。そこで日頃からおきみの家に出入りし、ばあちゃんに可愛がられていた信次が食事運びを命じられる。信次は果してばあちゃんに食べてもらえるのか? そして、表題の「踊る手」とは・・・?
長屋で起きた夜逃げ騒動の顛末をたどる中で、貧しい長屋生活での助け合いや熱い人情が、10歳の信次の眼を通してほのぼのと描かれる。この小説が藤沢作品との最初の出会いであり、自分が藤沢作品に傾倒していくその後のきっかけとなった、と語る松平定知の朗読を軸に、舞台となった江戸の長屋についての解説も交えて伝える。
第5話『踊る手』
神田明神
神田明神
東京都千代田区外神田2-16-2
JR御茶ノ水駅(聖橋口)
東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅(聖橋口)
東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅(聖橋口)

http://www.kandamyoujin.or.jp/

03-3254-0753
深川江戸資料館
深川江戸資料館
東京都江東区白河1-3-28
http://www.kcf.or.jp/fukagawa/
03-3630-8625
午前9時30分~午後5時
休館:第2・4月曜日
第6話『消息』 
~短編集『夜消える』(文春文庫・刊)より~

おしなの夫・作次郎が突然に姿を消して5年になる。本銀町の太物問屋の手代だった夫が、おしなと所帯を持って一年で何故消えたのか、おしなには理由も分からないのだ。ただ、作次郎が勤めていた伊豆屋の番頭の言葉や、店の者の態度から、おしなは夫が店の金を使い込んで姿をくらましたのではないかと想像している。だが、結局のところ真相は分からず仕舞いだった。頼れる肉親もいないおしなは、作次郎の失踪直後に生まれた娘のおきみと、裏長屋で夫の帰りを待つ。しかし、作次郎の消息はその日以来絶えて、5年の歳月が流れたのだった。
ある日、おしなは同じ長屋に住む女から、失踪した夫の姿を街で偶然見かけた者がいると聞く。手掛かりを得たおしなは、忙しい料理茶屋勤めの合間に、娘の手を引いて夫の5年間の足跡をたどっていく。そして、ついにおしなは作次郎に再会するのだが、そこで知った夫の失踪の驚くべき真実とは・・・?
松平定知の朗読を軸に、失踪した夫の消息を求めて江戸市中を懸命に捜す母子の姿と、意外な結末をミステリー仕立てで紹介する。
第6話『消息』
神田明神
タイムドーム明石(中央区立郷土天文館)
中央区明石町12-1 中央区保健所等複合施設6階
東京メトロ日比谷線 築地駅

http://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/timedomeakashi/annai/index.html

03-3546-5537
火-金曜日 午前10時~午後5時
土・日曜日、祝休日 午前10時~午後5時
休館:月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始
第7話『初つばめ』 
~短編集『夜消える』(文春文庫・刊)より~

主人公のなみは深川・松村町の長屋に住み、小料理屋の通い女中をしている。なみは様々な事情で婚期を逃がし、一度は身体を売る境遇にまで落ちながら一人で生きてきた。たった一人の身内は弟の友吉で、その弟が嫁になる娘と一緒に長屋に挨拶に来るという。
なみは張り切って、二人のための御馳走づくりにとりかかる。
水商売の世界に染まり切ったなみが、せめて身体を売るような勤めだけはやめようと思ったのは、奉公に出ている弟のためでもあった。なみは、友吉が一人前の商人になる日を心待ちに、わずかでも弟の将来の足しにと蓄えもしていた。そんな晴れの日に友吉が連れてきた許嫁の娘は、なみとは生きる世界が全く違う金持ちのお嬢さんだった。
精一杯もてなそうとするなみに、思いがけず友吉と娘は距離を置く。なみは二人の前でとうとう酒を飲み始め、大荒れに荒れてしまう。ほうほうの体で、逃げるように出て行く若い二人、そして最悪の展開に、激しく自己嫌悪するなみ…。
貧しい中で懸命に生きてきた姉と、新しい世界に脱け出していく弟の哀しい断絶の物語を、松平定知の朗読を中心に紹介する。
第7話『初つばめ』
一石橋迷子しらせ石標
一石橋迷子しらせ石標
東京都中央区八重洲1-11
東京メトロ銀座線/半蔵門線「三越前駅」
第8話『夜の道』 
~短編集『時雨みち』(新潮文庫・刊)より~

おすぎは幼いころ、迷子として大工の巳之吉に拾われ、同じ大工仲間の弥蔵夫婦のもらい子として育てられた。そのことは育ての親から聞かされ知っていた。娘に成長したおすぎは、間もなく雪駄職人のところへ嫁入りすることになっている。
そんなある日、おすぎは40歳くらいの品の良い女につきまとわれる。女は深川万年町にある伊勢屋の内儀・おのぶで、当時3歳だった娘を人にさらわれ、以来15年もの間、捜し続けているというのだ。おのぶはおすぎを伊勢屋に連れて行き、おすぎこそ、さらわれた自分の娘ではないかと熱心に話す。しかし、おすぎには幼時の記憶は全く無く、困惑するばかりだった。
5年後、4歳の男児の母親となったおすぎは、ある日の夕暮れ、夫婦喧嘩の末に家を飛び出す。泣きながら追ってくる子ども、しかし気がつくと子どもの声は消えていた。不意に胸が早鐘を打ち、おすぎは来た道を夢中で駆け戻る。子どもは? 子どもは家の近くに泣いて立っていた。その瞬間、おすぎの目の前に、あの時の記憶が突如立ち上がってくる・・・。
母となって初めて分かる人生の真実と母の愛の物語。松平定知の朗読を軸に、作者のストーリーテリングの巧みさが際立つ、このミステリアスな作品を紹介する。
第8話『夜の道』
夜の道
墨堤(ぼくてい)
東京都墨田区向島
江戸の頃からの桜の名所。「墨堤さくらまつり」が有名。
都営浅草線「本所吾妻橋駅」
東武伊勢崎線、東京メトロ銀座線「浅草駅」
第9話『おさんが呼ぶ』 
~短編集『時雨みち』(新潮文庫・刊)より~

おさんは19歳で、紙問屋・伊豆屋の下働きをしている。働き者だが、おさんの声は誰も聞いたことがない。おさんが声を失ったのは8歳の時。病気の父親と自分を捨てて母親が男と姿を消し、半月後の父親の葬式で、声が涸れるまで泣き続けてからである。その時から、おさんは声を出そうとしても出せなくなってしまった。
伊豆屋には様々な客が出入りする。なかには品物持参で、取引きのために暫く逗留する者もいる。そんな客たちの世話をするのもおさんの仕事だ。
ある日、伊豆屋に武州・小川村の紙漉き・兼七がやってきた。年も30歳近く、素朴な身なりのこの男は連日商いに出かけていたが、不器用で商売がうまくいかないばかりか、喧嘩で怪我まで負ってしまう。そんな兼七が、おさんにはひどく気になる。
兼七が伊豆屋の手代たちの陰謀によって、ついに破滅させられようとしたその時、突然おさんは叫ぶのだ。「待ってください兼七さん」、そして男の胸に身体をぶつけて、「私を一緒に連れて行ってください」と・・・。
幼時に声を失った主人公が、刹那のとき、ついに声を発する物語のクライマックス。 江戸人情が濃厚に描かれたこの作品を、松平定知の朗読を中心に伝える。
第9話『おさんが呼ぶ』
日本橋「小津和紙」
日本橋「小津和紙」
〒103-0023
東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル
JR総武線快速「新日本橋駅」
東京メトロ銀座線/半蔵門線「三越前駅」
東京メトロ日比谷線「小伝馬町駅」
http://www.ozuwashi.net/
03-3662-1184
午前10時~午後6時
休館:日曜日
第10話『時雨みち』 
~短編集『時雨みち』(新潮文庫・刊)より~

芝神明あたりで名の知られた大店「太物卸」の機(はた)屋主人・新右衛門は、長い努力の甲斐あって人も羨む成功者となった。若い頃の奉公人仲間で、現在は行商人に落ちぶれた市助の商売を手助けし、金も貸してやっている。ある日、市助が「おひさという女を覚えていますか?」と聞いた。
おひさは、かつての奉公先、大伝馬町の太物問屋の女中で、新右衛門が子を孕ませ、その子を始末させて別れた女である。おひさを捨て機屋の婿養子となることで、新右衛門は現在の地位を得たのだ。そのおひさが、岡場所で身体を売って暮らしているという。若かったとはいえ、よくあんな残酷な仕打ちが出来たものだと、いま新右衛門は思う。おひさに会いに、新右衛門は市助から聞いた店に出かけて行く。20年ぶりの苦い再会だった。新右衛門はせめてもの償いに、おひさに20両の金を渡そうとするのだが・・・。
社会的な地位を得たといっても家庭の中はバラバラ。すでに40歳代半ばとなってやり直しのきかない自分の人生。それでも捨てた女に何とか詫びようとする男の悲痛な心。
男女の心の陰翳と人生の苦い現実を、松平定知の朗読を中心に紹介する。
第10話『時雨みち』
東京都江戸東京博物館
東京都江戸東京博物館
〒130-0015
東京都墨田区横網1-4−1
JR総武線「両国駅」
都営地下鉄大江戸線「両国駅」
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
03-3626-9974
午前9時30分~午後5時30分
休館:月曜日
深川・富岡八幡宮(門前仲町)
深川・富岡八幡宮(門前仲町)

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