開封府-北宋を包む青い天-

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あらすじ

  • 第1話〜第20話
  • 第21話〜第35話

第1話:天象を受けし者

時代は北宋、第三代目皇帝真宗の治世。都から離れた廬州では、奇妙な天象の夜、ある男の子がこの世に生を受けていた。その子は生まれながらに色黒のため山に捨てられてしまうが、長男の包山は嫁と一緒に育てることを決意する。そして8年後、皇宮でも不吉な天象のもと、皇子が誕生していた。すでに4人の皇子を奇病で失っていた真宗は、唯一の息子の命を守るため腹心の太監 陳林に命じ、子を弟である八賢王のもとへと密かに届けさせるのだった…。

第2話:二人の皇子

皇宮から連れ出された本物の皇子は、皇帝の侍衛 周懐仁と乳母の子として元気に育つ。益児は師の孫娘、周児をお嫁さんにすると約束する。その間、益児の身代わりの偽皇子も無事に育っていたため、真宗は皇子を狙う下手人がいたのか疑問を抱き始める。一方、兄を失った包拯は10年間必死で学び、科挙を受験する年を迎えていた。その頃、本物の益児たちの家を1人の男が訪れる。それは乳母の夫だった。そしてどこからともなく刺客たちも現れ…。

第3話:出会い

乳母の夫に益児の居場所を突き止められたと知った真宗は、すぐに益児を皇宮に連れ戻す。だが外の世界しか知らない益児は、真宗を対面した大殿の場で、周懐仁に対し“父さん”と叫んでしまう。その頃、包拯は科挙を受験するために、義姉たちに別れを告げて都へ向かっていた。だが道中水浴びをしていた包拯は、銀子や受験票の入った包みを何者かに盗まれてしまう。そこへ遭遇したのは、先ほどまで包拯が着ていた衣をまとう謎の若い美女だった。

第4話:父と息子

益児は皇宮での暮らしを嫌い、相変わらず周懐仁を父と慕っていた。そんな2人を見て、真宗は疑いを抱く。益児は本当に息子なのか。真宗の疑いを晴らすには、周懐仁が証しを立てなければならず…。科挙を受けるため都へ向かう包拯は、冷清と名乗る青年を旅の道連れに迎えた。無事に開封に到着したものの、冷清の父親捜しに巻き込まれてしまう。気づけば2人は開封府で裁かれていた。父親とは誰かと問われた冷清が答えたのは、なんと“皇帝陛下”だった。

第5話:書生の名推理

包拯は冷清の仲間だと疑われ杖刑を受けていたが、雨柔から託された文を持っていたことで、さらなる騒動に巻き込まれてしまう。このままでは科挙を受けられなくなると考えた包拯は、宰相の王延齢と開封府尹の尹若朝を巻き込み、ある作戦に打って出ることに。その緻密な行動と聡明さに驚いた王延齢は、包拯に対し一目置くようになる。一方、宮中では益児の皇太子即位を阻む動きが起こっていた。すべての黒幕の正体を突き止めようとする真宗だったが…

第6話:明と暗

菓子に毒を入れたのは乳母だと知った真宗は、再度包拯を参内させ、これまで自分が抱き続けてきた疑問を問う。包拯は、5人の皇子を殺した黒幕は、皇子のすり替えを知っていた者だと断言する。真宗は兵符を託した八賢王が黒幕だと確信するのだった。その頃、八賢王は皇帝の兵符をかざし、各地の兵を開封へと向かわせていた。真宗は劉娥に、辺境に出征中の張徳林を呼び寄せる文を書くよう命じるが、皇宮を守る禁軍はすでに八賢王に掌握されており…。

第7話:狙われた幼帝

八賢王の謀反を防いだ功績として監察御史に抜擢された包拯は、いきなり朝議で張徳林の戦功を否定したため、張徳林から王延齢の軍門に下ったと目をつけられる。包拯が朝議で発言した直後、幼い仁宗が倒れてしまう。何者かが仁宗に毒を盛ったのだった。皇太后の劉娥と張徳林は、自分たちが手を下す前に仁宗が狙われたことを警戒する。そんな中、包拯は街で劉娥の弟である劉復に遭遇する。劉復に因縁をつけられ揉み合いとなる中、謎の刺客が襲いかかり…。

第8話:腐れ国舅(こっきゅう)

西夏が再度、宋の領土に侵入してきたが、国庫から銀子が出せない宋は打つ手がない状況だった。そこで宰相の王延齢は、不当に銀子を着服した者を数名見せしめにすることを皇太后の劉娥に提案する。一方、劉娥は先日の刺客による襲撃が弟の劉復を狙ったものとして、仁宗に毒が盛られた事件と共に真相解明に当たるよう包拯に捜査を命じる。包拯は早速劉復の営む妓楼を訪れるが、自分が命を狙われたことに納得のいかない劉復は、包拯を尹家へと連れていき…。

第9話:権力の犠牲者

冷宮から飛び出てきた李才人と遭遇する益児。その正気を失った姿を見て、実の母とは知らぬまま胸を痛める。皇宮の外では、包拯が刺客を捜すため劉復に張りついていた。毎夜のように役人たちと浮かれ騒ぎ、村の土地を押収して屋敷を建てようとするなど、劉復の所業は目に余るものがあった。村に現れた刺客によって片耳を切り落とされた劉復は、腹いせに家職の項福に命じて村に火を放ち、村人を殺させた。それを目の当たりにした包拯はついに怒りを爆発させる。

第10話:悲しき再会

劉復を狙った武器は、江湖の者だけが作れる仕掛けだった。開封府尹の尹若朝は「深入りせず、江湖の者の仕業として捜査を終えよ」と包拯に忠告する。だが仕掛けに使われた箱を調べているうちに、包拯はある事実に気づく。一方、皇宮での生活に寂しさを覚えていた仁宗は、姉弟同然に育った青女と久しぶりに再会。懐かしい思い出を語り合ううち、仁宗は青女から生母についての話を聞かされる。仁宗が生母のもとへ向かったと聞いた皇太后は…

第11話:女たちの思惑

劉復の命が何度も狙われ、取り巻きの高官たちは聴雨楼には寄り付かなくなっていた。そんな中、またも劉復宛てに箱が届く。中には家職の項福の首が入っていた。その頃、皇太后劉娥は張徳林に相談せず仁宗の生母である李才人を皇宮から逃がすが、複数の刺客が才人を奪い合ったため、その間に才人を乗せた馬車はどこかへ消えてしまう。将来を案じた皇太后は、張徳林を参内させ2人の息子のどちらかを仁宗に仕えさせるよう命じるのだった。

第12話:詐欺師

皇太后劉娥から息子を差し出すよう命じられた張徳林は、次男の子栄を選び仁宗の従者として皇宮に残す。その頃、王朝と馬漢は包拯から命じられ、子雨の男を待つため聴雨楼の前で張り込んでいたが、そこへ展昭も現れたため別々に尾行するも、展昭を追う馬漢は逆に捕らえられてしまう。一方、子雨の男をつかまえた王朝は、男が子雨を騙していただけで、劉復を襲ったこととは無関係だと知る。王朝は命を助ける代わりに劉復を殺すよう脅しをかけ…。

第13話:敵だらけ

王朝の作戦に従い、子雨の男は劉復に仙丹だと偽り毒を飲ませようとするが、結局男は劉復の手で殺されてしまう。王朝から男が詐欺師だと知った子雨も、生きる希望を失い自害する。その頃、皇宮では皇太后劉娥が禁軍統領の夏懐敏を味方に引き入れるべく、楊太妃を使って美人計を仕掛けていた。一方、怒りが頂点に達した包拯は、事件を解決しなければ首を差し出すと劉復に約束し、その夜、劉復をつれて参内することを王延齢と張徳林に告げるのだった…。

第14話:天を裂く者

劉復の命を狙う者は誰なのか。事件を解決するため一計を案じる包拯。国庫の銀子を横領した役人を集め、豚の面をつけさせた。刺客の目をごまかすためだったが、役人たちは我が身可愛さに殺し合いを始める。そこに刺客が現れる。白馬の女は西夏の踊り子、黒馬の男は江湖の侠客。その刺客を差し向けた黒幕は、張徳林と王延齢であった。国の重臣と皇太后を敵に回すことになろうとも、包拯は迷いなく真相を明らかにする。天を裂くことも恐れぬかのように…。

第15話:皇太后の決断

開封府の牢につながれた包拯と劉復のもとを訪れた尹雨柔は「生きて牢を出られたら、あなたに嫁ぐ」と宣言するが、包拯は無言のままだった。一方、皇太后と王延齢・張徳林は、騒ぎを収めるために誰を処刑すべきか腹の探り合いをしていた。幼帝に毒を盛ったことで拷問を受ける陳林から、皇太后はある言葉を聞く。そんな時、劉復が暴虐の限りを尽くした順河村で再び火事が起こり、民が暴徒と化しているとの知らせが皇宮に届いた。それを聞き、皇太后の下した決断とは…

第16話:譲れぬ想い

雨柔と想いが通じ合った包拯は、義姉に紹介すべく、雨柔を連れて1年ぶりに廬州へ帰る。ところが義姉は包拯に端午を娶らせるつもりで、婚礼の準備を進めていた。包拯は妹も同然の端午を娶れないと訴えるが、義姉は頑として譲らず、自分と同じように気の強い雨柔の説得も聞き入れようとしなかった。包拯の想いを知った端午は、良家出身で教養のある雨柔のほうが包拯の妻にふさわしいと考え、手作りの花嫁衣装を雨柔に贈り、自分から身を引くが…。

第17話:生母、現る

数年後、仁宗はすでに成長していたが、朝廷は皇太后劉娥と宰相の王延齢、枢密使の張徳林が三つ巴となりながらも、微妙な均衡を保っていた。しかし昨今、成長した仁宗に政を返すべきだという声が徐々に高まる中、皇太后は仁宗の皇后候補として王延齢の孫娘と張徳林の娘を挙げ、2人を入内させる。一方、端県の知県として日々務めを果たしていた包拯のもとに1人の婦人が現れる。婦人は皇帝の前掛けを見せ、自分が仁宗の生母だと訴えるのだったが…。

第18話:必然の再会

一座の演目で、琴を弾いていたのは幼い頃、一緒に育った周児だった。仁宗は皇太后劉娥に頼み込み、周児を皇宮に連れて帰る。だがこの出会いを偶然すぎると怪しんだ張子栄は、皇太后が仁宗の力を強めたくないための策略であると忠告するが、周児への想いが更に強まった仁宋は、王延齢の孫娘でも張徳林の娘でもなく、周児を娶りたいと皇太后へ直訴してしまう。その頃、端県の包拯は、仁宗の生母だと訴える李才人を屋敷にかくまっていたが…。

第19話:初恋の行方

我が子である仁宗との再会を望む李才人。協力への見返りとして出世を約束すると公言し、包拯の怒りを買う。朝廷では、仁宗が成長した今、政を皇帝に返すべきだという声が上がっていた。摂政として権力を握る皇太后劉娥にとっては耳障りでしかない。さらに、張子栄が仁宗を“真の皇帝”とすべく動き出す。周児は仁宗の想いに応えず、皇宮を去ろうとする。仕掛けた罠が失敗に終わり、いらだちを隠せない皇后は、周児を子栄に嫁がせると言い出して…。

第20話:朝廷再燃

皇太后が摂政を続けるか、それとも仁宗の親政かで朝廷は揺れ動いていた。思い人である周児から結婚を拒まれた仁宗は、王延齢の孫娘と張徳林の娘のどちらかを皇后に選ぶという決断を迫られていた。張徳林の長男・張子雍は、張家の権勢を守ろうと、姉が嫁いだ後宮へ独断で乗り込む。その頃、仁宗の生母・李才人をかくまっていた包拯は、都へ戻るようにとの急報を受け取り、再び故郷をあとに。李才人を伴い、都へ向かう途中で出会ったのは…

第21話:火種を託された男

張徳林の娘の張燕燕と王延齢の孫娘の王霊児の居所に、何者かが火を放った。死人は出なかったものの、自分が狙われたと思った仁宗は疑心暗鬼になり、食事にも手を付けようとしない。都入りした包拯は、太監の郭槐から火事が起きた夜の状況を聞く。それによると、仁宗を火の手から救った2人の太監がいつの間にか皇宮から姿を消しているという。一方、周児は現場に駆け付けた時、張子栄が2人の太監を見て呆然としていたことが気になっていた。

第22話:崩れた均衡

都に到着した包拯は早速、捜査を開始する。包拯より火事で最も恩恵を得た者を尋ねられた尹若朝は、開封府に投獄中の郭槐にごちそうを振る舞うが、肝心な答えを聞く前に郭槐は毒入りの料理を食べて死んでしまう。毒を盛った疑いのある獄卒も殺されてしまったため、責任を問われた尹若朝は投獄、開封府は禁軍の管理下に置かれることになる。一方、忠臣の郭槐を失い、疑いを晴らすことが難しくなった皇太后は、皇宮に監禁される陳林のもとを訪れ…。

第23話:第二の火

包拯と周児は焼け跡に残された瓶の欠片から、梧桐小築には油がまかれていたと確信する。その頃、張子栄は参内した父親の張徳林に、兄の子雍を逃がすために自分が梧桐小築に火をつけたことを告げるのだった。一方、張徳林からの追及を恐れる夏懐敏は、張徳林からは守ってやれないと皇太后劉娥に見放されたことで、密かに禁軍を率いて張徳林を襲撃する。負傷し毒で侵されてしまった張徳林は、話をつけるために夏懐敏を呼び出すのだったが…。

第24話: 胸中に渦巻く炎

夏懐敏から毒消しを手に入れるため、話し合いの場を設けた張徳林。毒入りの酒で脅しながらも、表面上の和解にこぎつける。その内実を知らない王延齢は戸惑うばかり。火事騒ぎの真相を明らかにすべく尽力する包拯だったが、周囲ではさまざまな思惑が渦巻くのだった。そんな中、かつて妻にと望んだ雨柔と再会する。雨柔に連れられて向かった聴雨楼では、思わぬ人が包拯を待ち受けていた。それは、都に向かう旅の途中で姿を消した李才人だった。

第25話:裏切りの代償

刺客に襲われた包拯は、身を守るという名目で開封府で寝泊まりすることになった。張子雍は打つ手がすべて裏目に出ると悟り、王守忠を都から逃がそうと決意する。しかしその対応に不満を抱いた王守忠は、夏懐敏に対し最後の切り札を出すのだった。一方、張子栄との結婚を断った周児に対し、皇太后は別の縁談を持ち出していた。皇帝のそばを離れたくないと考えた周児は、子栄と偽りの夫婦になることを決意する。包拯は火事の捜査を進めるうちに、ある核心に迫っていた…

第26話:鼠と猫

張子栄は周児と偽の夫婦になる決意をし、皇太后に許しを得ようとする。だが皇太后は豪華な嫁入り道具を用意し、明日には親戚の家へ輿入れするよう周児に告げる。周児を別の者に嫁がせたくない仁宗は、周児と子栄が淫行を働いたように見せかける。しかし皇太后が2人に厳しい罰を与えようとしたため、2人の淫行が計略だったことを明かしてしまう。一方、王延齢は火事で重傷を負った孫娘を見舞い、家に帰りたいとせがむ孫娘に侍医が処方した薬を飲ませる。

第27話:踏み出した一歩

包拯は仁宗にこれまでの事件の経過と疑問をぶつける。包拯に問い詰められた仁宗は、明月小築に火を放ったのは自分だと明かす。仁宗は皇帝の権力を取り戻すため、張燕燕を味方につけて明月小築を燃やし、折りしも明月小築を燃やすために皇宮に忍び込んでいた張子雍に救われたのだった。仁宗から真実を告げられた子栄は、監禁されている陳林のもとへ包拯を案内する。陳林は包拯に、梧桐小築を燃やしたのは子栄ではなく自分だと告げ…。

第28話:乾坤一擲(けんこんいってき)の賭け

雨柔の案内で包拯は王守忠の身柄を確保する。その頃、宮門には李太妃が現れ、仁宗と陳林に合わせてほしいと夏懐敏に掛け合っていた。その正体を怪しんだ夏懐敏は、李太妃を楊太妃のもとに預け、切り札として守るように伝える。一方、開封府に戻った包拯の前には、尹若朝、王延齢、張徳林の3人が待ち構えていた。誰が孫娘を殺したのかと問い詰める王延齢に対し、まず張徳林が息子たちが関与したことを告げる。そしていよいよ包拯が事件の真相を語り始め…。

第29話:運命の分かれ道

真の皇帝となるためには、皇太后から権力を奪わなければならない。しかし、今まで皇太后に守られていたことを知り、気持ちが揺らぐ仁宗。そこで張子栄は仁宗を李太妃に再会させる。母の苦難の日々を知り、仁宗は皇太后との対決を決意する。夜が明け、それぞれの思いを胸に集まる面々。真相を明かそうとする包拯に対して、皇太后は真実を闇に葬ろうとする。そしてついに、後宮における火事騒ぎと、皇太后、張徳林、王延齢による賭けの決着がつく。

第30話:苦い結末

切り札を失った皇太后は、皇帝・仁宗に政を返すと宣言。王延齢と張徳林もそれぞれの犠牲を払い、ようやく仁宗の親政が始まる。しかし「火事の真相を天下の民に知らせるべきだ」という包拯の言葉が聞き入れられることはなかった。3年後、皇后の即位を機に大赦が行われた。開封府尹となった包拯により釈放された張子雍は、雨柔が店主となっていた聴雨楼へ向かう。そんな時、開封に呼び寄せられていた包拯の義姉と妻の端午はある決断を下していた。

第31話

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