見どころ
激動の乱世、 善なる謀略によって時代を動かそうとした伝説の男がいた
中国戦国時代。魏国の宰相・王錯(おう・そ)は、民と天下の太平のため奴隷廃止の変法を進めていた。ある日、王錯を逆恨みする者が手下の暗殺部隊・刈首営(がいしゅえい)に命じて王錯とその一族を惨殺。だが、生後間もない赤子を抱いたひとりの侍女・鍾萍(しょう・へい)が脱出に成功する。10年が過ぎた頃、姫呈(き・てい)率いる刈首営は一族の残党を追いつめ、ついに王錯の息子・王禅(おう・ぜん)の居場所を聞き出した。その頃、母子として暮らす鍾萍と王禅の前に、王錯の友人・史太皓(し・たいこう)が現れる。追っ手が迫り、史太皓に連れられて故郷である魏の都・大梁へ移り住んだ王禅は、父親に託された孫子兵法の研究を深めながら成長。その知識と機転は魏王の目に止まり、政策を助言する存在になっていく。周辺国との騙し合いで一触即発の攻防を繰り広げる中、涙と血を流すのは不幸な民。そんな民のため、乱世を治めるべく、王禅は動き出すのだった。
謀略、復讐、愛、そして別れ… 実力派俳優陣が挑む、本格歴史大作!
謀略家・縦横家の祖であり、道教では「古の真仙」とされるなど、中国では伝説的な人物として知られる鬼谷子。本作はそんな鬼谷子こと王禅が、その類まれなる才知と弁舌で、激動の乱世を治めるべく立ち上がる姿を描く本格歴史大作だ。知略を駆使した戦いや復讐劇といった重厚なストーリーでありながら、王禅と韓の公主・今淑(きんしゅく)の男女の駆け引きなど、随所にユーモアも盛り込まれ、極上のエンターテインメント作品に仕上がっている。主人公・王禅を演じるのはドアン・イーホン。東京国際映画祭や上海国際映画祭などで主演男優賞にも輝いた実力派で、並外れた智謀の持ち主ながら若者らしさも併せ持つ役柄を見事に演じた。王禅の前に立ちはだかる楚王にはニー・ダーホン。『三国志
Three
Kingdoms』の司馬懿役などで知られ、本作でも傲慢で残虐な野心家を演じ、強烈な存在感を見せている。また、シュー・チーウェンが演じる王禅の幼馴染・姮娥(こうが)や、チー・ウェイが演じる韓の公主・今淑といった、王禅をめぐる対照的な2人の女性の行方にも注目だ。