薔薇戦争とは
1455-1485年、百年戦争終結後のイングランドで勃発したランカスター家とヨーク家による王位をめぐる内乱。ランカスター家が赤い薔薇、ヨーク家が白い薔薇の紋章を使用していたことから、後世になり薔薇戦争と呼ばれるようになる。30年にわたり続いた戦いは、最終的にランカスター家の流れをくむヘンリー・チューダーがヨーク家のリチャード3世に勝利。チューダー朝を開いてヘンリー7世として即位し、ヨーク家のエリザベス・オブ・ヨークと結婚することで両家の争いに終止符を打った。その後、赤と白の薔薇を組み合わせた紋章を掲げたチューダー朝は、百年戦争と薔薇戦争で疲弊した諸侯を抑えて絶対王政を実現。チューダー朝による絶対王政は、未婚のまま没したイングランド女王エリザベス1世の時代まで続いた。
年表