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ブラジル発!大ヒットドラマ『ゴッド・セイヴ・ザ・キング ~王冠をかけた愛~』でテレノベラの魅力にハマる!

9月より日本初放送となる、架空の世界が舞台の時代劇ドラマ『ゴッド・セイヴ・ザ・キング ~王冠をかけた愛~』は、ブラジルの国際テレビ放送局TVグローボでオンエアされたテレノベラの大ヒット作。“テレビ小説”を意味するテレノベラはラテンアメリカの国々で制作されているメロドラマを指し、世界でも人気のジャンルだ。本作のテレノベラならではの見どころとは? 老若男女問わず誰もが思わずハマってしまうポイントを、ライターの小酒真由子氏が解説する。


 

世界中にファンを持つラテンアメリカのメロドラマ、テレノベラとは?

アメリカでソープオペラと呼ばれるラジオ番組のメロドラマがテレビ番組として放送されるようになった1950年代、ラテンアメリカ諸国のテレビ局でもテレノベラと呼ばれるメロドラマが制作されるようになった。1970年代に入り、番組がよりスキャンダラスでドラマチックなテーマを扱うようになると、放送時間は昼から夜のプライムタイムへと移り視聴者層が拡大。1990年代にはその人気が世界へと広がっていった。それは日本も例外ではなく、’96年には数奇な運命に翻弄されるヒロインの愛憎劇を描いた大ヒット作『カサンドラ〜愛と運命の果てに』(’92・ベネズエラ)が放送されて多くのファンを獲得。その後、容姿に引け目があるヒロインがファッション企業で活躍していくサクセスストーリーを描いた『ベティ〜愛と裏切りの秘書室』(’99・コロンビア)もアメリカ・リメイク版『アグリー・ベティ』と共に日本で人気を集めた。

なお、ファミリー向けに制作されているテレノベラはソープオペラよりもジャンルが多岐に渡る。定番のお屋敷ドラマやロマンチックコメディーだけでなく、ミステリーや麻薬ギャングもの、時代劇も人気のジャンルで、’18年、平日夜のプライムタイムの帯枠でオンエアされた時代劇『ゴッド・セイヴ・ザ・キング』は、最終話が当時のブラジルにおける史上最高視聴率をマークする大ヒットとなった。近年はNetflixオリジナル作品として、ダークユーモアたっぷりのホームドラマ『ハウス・オブ・フラワーズ』(’18〜’20・メキシコ)や臓器売買がテーマのミステリー『Pálpito/パルピト』(’22〜・コロンビア)といった、より現代的なスタイルのテレノベラも登場して新たなファンを獲得している。

 

テレノベラの魅力はココにあり!『ゴッド・セイヴ・ザ・キング ~王冠をかけた愛~』にハマるポイント

Point1:愛憎渦巻く家族ドラマ

テレノベラといえば、視聴者が感情移入しやすい家族をテーマにした作品が多い。劇中にはさまざまなタイプの個性あふれるキャラクターが登場し、彼らの群像劇を劇的な愛憎ドラマで見せていくのがお馴染みの演出だ。本作も、強国のモンテモル王国を率いるリーダーシップを持つ女王、その孫である有能な第一王子アルフォンソと道楽にふける第二王子ロドルフォという王族の一家に波乱が巻き起こる。それがやがて国家間の争いの火種となっていく展開に目が釘づけに。家族間の骨肉の争いと世界規模の戦いのドラマが交錯する立体的なストーリーにワクワクさせられる。

第一王子アルフォンソとその弟ロドルフォ

アルテナ王国のアウグスト王とその娘カタリナ

Point 2:ドラマチックなロマンス

貧しい娘がリッチな男性と恋に落ちるのはテレノベラの定番設定。モンテモルの王子アルフォンソと情熱的な恋を始めるのは、怪我を負った彼を王子とは知らずに助けた、隣国・アルテナ王国に住む平民の娘アマリアだ。もちろん、身分も国も違う2人の恋は前途多難。野心家で策略家のアルテナ王国の王女カタリナは、自分こそアルフォンソの相手にふさわしいと考えて2人の仲を引き裂こうとし、アマリアの元恋人ビルヒリオは、未練がましくストーカー化して2人に嫌がらせを繰り返す。このように恋路を邪魔する悪役が、ラブストーリーを盛り上げてくれるのもテレノベラらしい演出だ。

愛し合うアマリアとアルフォンソ

アマリアの元恋人ビルヒリオは、嫉妬に狂い闇落ち

Point 3:豪華なビジュアル

テレノベラの中でも、時代劇はコスチュームや美術などの豪華なビジュアルもお楽しみ。本作は架空の時代設定ながら、中世ヨーロッパ世界をリアルに再現。衣装、装飾品、小道具のほとんどを一から制作しているのが見ものだ。もちろん、馬に乗り剣や弓を持って戦う時代劇アクションも必見。しかも、本作には男性たちに混じって兵学校で訓練を積み女性でも戦えると証明すべく奮闘する女性兵士セレナ、兵学校の教官を父に持ち立派な兵士となることを期待されるが女性の仕事と見なされる料理の道に進む青年ウリセスと、時代劇でも多様性をアピールする現代的なキャラクターが登場するところにも注目だ。

こだわりの小道具や衣装も見逃せない

Point 4:メリハリのある展開

テレノベラはシリアス一辺倒ではなく、コミカルなシーンも挿入しながら、視聴者を飽きさせずに楽しませてくれるのも魅力。ロドルフォは悪役でもコミカルなキャラクターで、ポンコツな腹心たちとドタバタ劇を繰り広げるシーンは憎たらしいのに思わず笑ってしまう。また、不思議な力を持つ魔女が登場して人の記憶を消してしまうなど、視聴者の予想を裏切るあっと驚く展開も。このように緩急のバランスが見事なストーリーは、観れば必ず誰かとあれやこれやと語り合いたくなる、好奇心をそそられ想像力を刺激される楽しい見どころが満載だ。

ロドルフォは、どこか憎めない愛すべきキャラクターとして描かれる

Point 5:毎話のクリフハンガー

テレノベラは、クリフハンガーでエピソードが終わるのもお決まりのパターン。毎話キャラクターが絶体絶命の窮地に陥るシーンや、驚きの新事実が出てくるシーンで幕切れとなるので、必ず次のエピソードが観たくなってしまう。本作も序盤から、世継ぎと目されていたアルフォンソが周囲の期待通りに国王の地位を継ぐのかどうか、アマリアはアルフォンソがモンテモル王国の王子と知った時にどのような反応をするのかと、常にハラハラさせられる先の読めない展開に。さらに、随所でどんでん返しも待ち受けていて、物語が進むにつれて、どんどん夢中になってしまうこと間違いなしだ。

© 2018 Globo

 

小酒真由子
ライター。映画配給会社、出版社、編集プロダクション勤めを経てフリーに。雑誌『月刊スカパー!』『韓国TVドラマガイド』、Webサイト「Cinem@rt」などでアジアから欧米までドラマについて執筆中。

 

番組情報

『ゴッド・セイヴ・ザ・キング 〜王冠をかけた愛~』*日本初放送

番組サイト https://www.ch-ginga.jp/detail/godsavetheking/
放送日時 9/4(月)スタート (月 - 金)24:00-25:00 ※スカパー!1,2話無料放送
出演 マリーナ・ルイ・バルボサ(アマリア)、ロムロ・エストレーラ(アルフォンソ)、ブルーナ・マルケジーニ(カタリナ)、ジョニー・マッサーロ(ロドルフォ) ほか
企画・クリエーター ダニエル・アジャフレ
監督 ファブリシオ・マンベルティ
脚本 ダニエル・アジャフレ、クラウディア・ゴメス 
制作 2018年/ブラジル/スペイン語/字幕/全80話

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