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【インタビュー】ジュー・ヤーウェン(演:朱瞻基/宣徳帝)「大明皇妃 -Empress of the Ming-」

チャンネル銀河では、「大明皇妃 -Empress of the Ming-」の7/27(火) 夜11:00〜放送に先駆け、全4回にわたって出演者のインタビューを公開いたします。

 

第2回は『孫子兵法』『見えない目撃者』出演、本作では後に第5代皇帝・宣徳帝となる朱瞻基役を演じたジュー・ヤーウェンのインタビューをお届けします。

ジュー・ヤーウェン(演:朱瞻基/宣徳帝)
1984年4月21日生
【主な出演作】
「孫子兵法」(09)「黄金時代」(14)

 

 

◆『大明皇妃 -Empress of the Ming-』に出演を決めた理由は何でしょうか? 

理由は作品が良かったから、どの部分をとっても素晴らしかったからです。このドラマに参加することは私のキャリアにとって非常に重要な経験になると思いました。制作チームから声がかかったとき、2話分の脚本を読んだだけでしたが、私はすぐに出演を決めました。脚本の構成が非常に素晴らしく、優秀な役者も揃っていたからです。これほど多くの優秀な役者たちと一緒にドラマを作り上げることができるというのは、非常に得難く二度とないチャンスだと思いました。

 

◆初めて脚本を読んだとき、この物語にどんな魅力や面白さを感じましたか?

監督は脚本について解説しながら、紫禁城に住む明朝の頂点に立つ家庭に垣間見える真の痛み、喜びに注目してほしいと言いました。このドラマで我たちは歴史の葛藤を演じるだけでなく、人間同士、家族同士の人情を演じているのです。

 

◆実在の歴史人物を演じるにあたって、本や資料を読んだりしましたか?

はい、朱瞻基について学びました。この皇帝は遊び上手で、遊び好きでした。監督もそういう彼の性質を巧妙にドラマの中に取り入れていて、彼の女好きに見える一面は、資料にある通りの皇帝のイメージだと言えます。

 

◆朱瞻基は皇太孫、皇太子、皇帝と立場が変わっていくと、態度も内面も変化していきます。 こうした多面的な人物を演じるにあたってどんな役作りをしましたか?  特に意識した点や工夫したことはありますか?

朱瞻基は周囲の協力を取り付けるため奔走するも、身をすり減らし、辛い立場に追い込まれるキャラクターです。上には祖父、周りには叔父の漢王、趙王、そして父親がいて、生まれながらにプレッシャーの大きい自由のない環境で育ちました。彼は成長の過程で少しずつ自我を失い、まるでカメレオンのように、時によっていろんな姿や性格を見せることで、この家族の中で生き延びているのです。朱瞻基の声は私の普段の低い声とは違います。才気があって大胆で八方美人の御曹司という序盤、将軍として戦う中盤、皇帝となった終盤、それぞれの段階にふさわしい声を作って演じています。そうした声の変化で、視聴者が目を閉じていてもこのキャラクターの成長を感じ取れるようにしました。

 

◆ 朱棣(永楽帝)役のワン・シュエチーさんとの共演はいかがでしたか? 撮影現場での思い出や面白いエピソードなどがあったら教えてください。

ワン・シュエチー先生は私がこの上なく敬愛する大先輩です。今回、俳優としてあるべき姿を改めて教えられました。撮影現場では彼の後ろにいるだけで、輝かしいオーラを感じることができました。70歳を過ぎた役者が現場でまるっきり役になりきって、深みのある演技を見せる、そのすべてのプロセスに感服させられました。ワン先生と祖父と孫という関係を演じられたことは非常に幸せで、私はその胸を借りて甘えさせていただきました。

 

◆ 実年齢は3歳年下の朱高煦役ユー・ハオミンさんとの共演はいかがでしたか? 撮影現場での思い出や面白いエピソードなどがあったら教えてください。

最初のうちは名前を呼び合うのも慣れない感じでした。というのも、ハオミンは劇中では私を「甥」と呼んでいるのに、ひとたびカメラが止まれば私を「ヤーウェン先輩」と呼ぶので、さすがの私も違和感があったのです。それなので、撮影中はカメラの前でも外でも気を遣わないで私のことは好きに呼んでいいと取り決めました。それでこそ2人の関係がしっかりと出来上がって、視聴者もリアルに感じられると考えたのです。

 

◆孫若微役のタン・ウェイさんとの共演はいかがでしたか? 撮影現場での思い出や面白いエピソードなどがあったら教えてください。

彼女は大変だったと思います。映画とドラマの撮影量は雲泥の差です。タンタン(※タン・ウェイの愛称)にとっては初めての時代劇で、注目度も非常に高かったので、彼女は現場で身を粉にして撮影に打ち込んでいましたし、体力的にも大変だったようです。また、彼女のキャラクターは何代にもわたる皇帝の時代を俯瞰する一貫した視点としての役割を負っていて、彼女自身も変わっていく役どころだったので、大変だったと思います。

 

◆ 迫力のある壮大な戦場シーンにも圧倒されますが、アクションシーンの撮影で苦労したことはありますか? 撮影現場での思い出や面白いエピソードなどがあったら教えてください。

劇中で着用している鎧は25kg以上ありました。まさか銅の鎧が本物の銅製だとは思いもよらず初日はびっくりしました。25kg以上もの鎧を着てアクションもこなさなければならないなんて、監督に「本当にこれでやるんですか?」と聞いてしまいましたが、「そうだ」という返事でした。その日から、私は毎日撮影が終わって戻ると12〜15kgほどのウェイトジャケットを着て階段を上ったりして、この重さに慣れるようにしました。実際、最大の問題はこの25kgの鎧を着てセリフを言わなければならないことで、セリフや高揚した気持ちが鎧の重さに押しつぶされないようにしないといけませんでした。ですから、毎回、鎧を脱ぐときはまるで天国の門が開く瞬間を味わうような気持ちでしたね(笑)。

 

◆ このドラマで特に印象に残っているセリフ、好きなシーンはどこですか? その理由も教えてください。

名ゼリフだと思うのは(朱瞻基が孫若微に言う)「君のような女性には初めて出会った」です。実際、このドラマは全体的にセリフが非常に優れていると思います。現場では役者もみなあえてセリフを変えようとはしませんでした。監督と脚本チームが作り上げたキャラクターのセリフはそれぞれの性格を正確に表現していたからです。

 

◆『大明皇妃 -Empress of the Ming-』に出演して、俳優としてどのような成果、手応えがありましたか?

今回、重厚な歴史ドラマに出演したことで俳優として成長できたと感じています。このような作品に出演することができて、本当に感謝しています。

 

◆ 日本の視聴者に『大明皇妃 -Empress of the Ming-』のどんな点に注目して見てほしいと思いますか? 他の時代劇とは違うこのドラマならではの魅力とは何でしょうか?

他の時代劇とは違う魅力はたくさんあります。このドラマはみんなが抱く理想を実現できた作品だと思います。脚本が非常によくできていて、創作の過程でいかなるミスもないように、互いに力を合わせ、綿密に連携し、歩調を合わせて作り上げた作品だからです。また、多くの優秀な役者たち、普段は主役級を演じている役者たちがこのドラマではそれぞれの立ち位置でそれぞれのキャラクターになりきって、大きな人間関係の輪をしっかりと作り上げているのも魅力です。さらに、朱棣が歴史上の朱棣という人物であるだけでなく、実際にリアルな人間像として作り上げた朱棣であり、朱瞻基と孫若微との間の愛情も、臣下たちとの間の人情も、我々は家族だという閉じた関係に集約していき家族として対話する、そんな人間ドラマも特別に魅力を感じる部分です。扉を開いて皇帝だというのを見せるのではなく、扉を閉めて一家の孫としての朱瞻基を演じる、そういったところに魅了されました。

 

◆ これまで評価の高い映画やドラマに数多く出演されていますが、作品選びのポイントは何ですか?

私自身、いい作品になると事前に判断したり、これがいいと選びにいっているわけではありません。何か感動できるポイント、感動できる人物であったり、感動できる作品であったり、感動できそうなものがあれば、出演すると思います。

 

◆ 最後に日本のファンに『大明皇妃 -Empress of the Ming-』の見どころとメッセージをお願いします。

明朝の頂点に立つ過程は見どころがたくさんあります。みなさんに楽しんでいただければ嬉しいです。そして、私とこのドラマに注目してくださってありがとうございます。今後、みなさんと交流の機会が増えることを願っています。

 

『大明皇妃 -Empress of the Ming-』
 番組ページ:https://www.ch-ginga.jp/detail/daiminkohi/
【放送日時】
7月27日(火)スタート(月-金)夜11:00-深夜0:00
【リピート】7月28日(水)スタート(月-金)午前9:30-午前10:30

タン・ウェイのインタビューはこちら
チャン・イーシンのインタビューはこちら

 

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