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【インタビュー】チャン・イーシン(演:朱祁鎮/正統帝/天順帝)「大明皇妃 -Empress of the Ming-」

チャンネル銀河では、「大明皇妃 -Empress of the Ming-」の7/27(火) 夜11:00〜放送に先駆け、全4回にわたって出演者のインタビューを公開いたします。

 

第3回は若微と朱瞻基の間に生まれる息子でのちに皇帝となる朱祁鎮(しゅきちん)を好演、ドラマを大いに盛り上げた、世界的アイドル“EXO”のレイことチャン・イーシンのインタビューをお届けします。

 

チャン・イーシン〔EXOレイ〕(演:朱祁鎮/正統帝/天順帝)
1991年10月7日生
【主な出演作】
「カンフー・ヨガ」(17)「プロポーズ大作戦」(17)

 

 

◆『大明皇妃 -Empress of the Ming-』で演じたのはどんな役柄ですか? 

このドラマで僕が演じたのは明の第6代正統帝・朱祁鎮です。この皇帝の人生は興味深いです。明代で唯一2度も皇帝になった人物です。その後、第8代・天順帝にもなりました。元々は幼くして即位したので、若い頃は血気盛んで、自ら戦場で戦功を上げたいと考えて親征を行いますが、土木の変で捕虜となってしまいました。

 

◆タン・ウェイさんが母親である皇后を演じましたが、美しくて若い母親ですね。共演してみていかがでしたか? 

実際、ちょっと戸惑いましたね。僕にとってはお姉さんで、お母さんとは思えない美女でしたから(笑)! 緊張すべきではないのに緊張してしまって、直接お話しできなくて代わりに監督に話しかけてしまったりしました。こんなキレイなママだなんて、ちょっと信じられないですよね。

 

◆チャン・イーシンさんが登場するのはドラマの終盤なので、中国のSNSでは「早く生まれてきて!」と期待するファンのコメントで溢れましたが、ご自身ではどう思っていましたか? 

そうですね(笑)、朱祁鎮はキレイなママの元に生まれて幸せですね。しかも彼は皇帝に即位して、捕虜になって、その後また皇帝に復位する、“三生”を生きることになります。そういった歴史のエピソードにも注目してほしいです。

 

◆朱祁鎮は歴史上では愚かな君主だったとされていて、劇中でも母親に対して反抗的です。「早く生まれてきて!」と言われていたのに、実際に出てきたら「ママのお腹に戻したい!」というコメントでSNSが盛り上がりましたが、どんなお気持ちでしたか? 

ハハハ、戻せといっても戻れないですよね(笑)。朱祁鎮の行いも結局はすべて天の計らいです。朱祁鎮は悪い皇帝と思われていますが、実際には少しはいいこともしているんですよ。例えば、宮女を主君と共に葬る殉葬制度を廃止したのは彼なんです。

 

 

◆朱祁鎮が土木の変で敵軍の捕虜になってしまうのは、このドラマのハイライトの一つですが、演じてみていかがでしたか? 

朱祁鎮は母親に反抗した結果、戦場に出て捕虜になってしまうんですが、そうした態度も彼の成長過程には必要だったと思います。彼は彼なりに自由を求めていたんです。子供だったら誰もが通る道だと思います。朱祁鎮が捕虜になったとき、唯一宮中から来てくれたのが徐浜です。彼が来て一緒にいてくれたことで、朱祁鎮も母親を思い出して恋しくなっただろうし、母親が正しくて自分は間違っていたと深く反省することになったと思います。彼は捕虜になっていた間、母親に対して心配しないでほしいと思っていたし、母親には母親の真実があって、僕には僕の真実があると考えていたと思います。彼は母親の道理や経験を理解しつつも、自分自身でも道理を考え経験を積みたいと思っていたはずです。これは現代の子供にとっても同じことが言えますね。若いうちにいろんなことを感じて、いろんな経験をすればするほど、世界を広く見られる大人になれると思います。

 

◆ご自身も朱祁鎮のように母親に反抗することはありましたか? 

思春期の僕はとても物分かりのいい子供でしたね。だから、むしろ今の方が反抗的かもしれません(笑)。母親は僕を傷つかないようにと守ろうとしますが、僕はそういうふうに過保護にされるのがいやで、温室の花ではいたくないと思うんです。もっと外に出ていろいろな世界を見てみたいし、知識として知っていることでも実際に体験してみたい。去年ぐらいからそういうふうに考えるようになったので、今が反抗期かもしれません(笑)。

 

◆朱祁鎮の長い人生を演じていますが、その時々の心理状態はどのように考えて演じていましたか? 

自分としては朱祁鎮の役はこれまでになくしっくりくる役でした。成人したばかりのまだ子供っぽさの抜けないあの年代の心理、明の歴史背景については、監督や共演の先輩俳優さんたち、スタッフとも毎日話し合いました。セリフについても彼がどんな気持ちで言っているのか、じっくりと話し合いましたね。実際、毎日毎日、とても長いセリフを覚えないといけないのが大変でした。それに撮影時は体重を減らして体も鍛えなければいけませんでした。ランニングするときもセリフを読んで、移動の間もセリフも読んで、本当に大変でした。

 

 

◆時代劇なので衣装やかつらなども大変だったのではないですか? 

まあ、なんとかなりましたけど(笑)、戦場シーンでは鎧を着なくてはいけなくて、それがとても重くて大変でしたね。このことについては監督に聞いてみたんです。古代の人は本当にこんなに重いものを着て、いろんな剣を持って戦争してたんですかって。そうしたら古代の人は現代の僕らよりももっと力持ちだったと言われました。

 

◆この役のために生まれて初めてヒゲを伸ばしたそうですね。視聴者からの反響が大きかったですが、ご自身でもヒゲでかっこよくなったと思いますか? 

ヒゲを伸ばしたら、まともに鏡が見られなくなってしまいました。なんだかコワモテな顔になってしまったので(笑)。トイレに行っても鏡を避けて見ないようにしていました。小さい子供と一緒の撮影では子供が怖がるんじゃないかと思ってヒゲを隠して優しく見せようとしていたぐらいです。それに、自分の顔なのに見慣れない感じがして。おかしな話ですが、壁に鏡があると、下を向いて通り過ぎるようにしていました。

 

◆タン・ウェイさんをはじめ、様々な有名俳優さんたちと共演した感想はいかがですか? 

タン・ウェイさんとの共演シーンはどれも印象深いです。多くのベテランの先生や先輩俳優のみなさんと共演して、いい経験になりました。他にも共演シーンが多かった于謙役のスー・コー(蘇可)さんからも、いろいろと学ぶことができました。

 

『大明皇妃 -Empress of the Ming-』
 番組ページ:https://www.ch-ginga.jp/detail/daiminkohi/
【放送日時】
7月27日(火)スタート(月-金)夜11:00-深夜0:00
【リピート】7月28日(水)スタート(月-金)午前9:30-午前10:30

 

タン・ウェイのインタビューはこちら
ジュー・ヤーウェンのインタビューはこちら

 

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