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【インタビュー】ユー・ハオミン(演:朱高煦/漢王)「大明皇妃 -Empress of the Ming-」

チャンネル銀河では、「大明皇妃 -Empress of the Ming-」の7/27(火) 夜11:00〜放送に先駆け、全4回にわたって出演者のインタビューを公開いたします。

 

第4回は兄から皇太子の地位を奪うチャンスを虎視眈々と窺っている第2皇子、朱高煦/漢王を演じたユー・ハオミンのインタビューをお届けします。

 

ユー・ハオミン(演:朱高煦/漢王)
1987年11月4日生
【主な出演作】
「月に咲く花の如く」(17)

 

 

◆『大明皇妃 -Empress of the Ming-』に出演を決めた理由は何でしょうか? また、ご自身の年齢よりかなり上の設定である朱高煦を演じることになった経緯を教えてください。  

この役を演じようと決めたのは、朱高煦というキャラクターが年齢、性格、背景まで自分とは全く異なる人物だったからです。私にとって難度もチャレンジ性も高い役でした。また、脚本を読んでこのキャラクターは様々な側面を持っていて、ぜひ挑戦したみたいと思いました。ただ、当初はためらいや不安な気持ちもありました。それでもプロデューサーと監督が君ならできると言ってくださったので、それに励まされてこの役を引き受けました。

 

◆初めて脚本を読んだとき、この物語にどんな魅力や面白さを感じましたか?  

もっとも魅力に感じたのは朱家の人間模様です。彼らが利害、人情、権力が錯綜する複雑な関係にあることに魅力を感じました。それから面白いと感じたのは、父親の永楽帝が息子たちのバランスを取るために裏で様々な策略を巡らしているところです。皇族ながらそれぞれ人間味のある兄弟関係が描かれているのも面白いと思いました。

 

◆実在の歴史人物を演じるにあたって、本や資料を読んだりしましたか? 明朝とはどんな時代だったと言えるでしょうか?  

もちろん、私はこのドラマの原作「六朝紀事」を読みましたし、「明朝的那些事儿」(※小説の形で明代の歴史人物や事件、生活などを綴った人気シリーズ)などの明朝の歴史資料も読みました。明代は中国の歴史上、輝かしい時代の一つで、より良い演技をするために歴史についてたくさん勉強しました。

 

◆朱高煦は腹黒い陰謀を行いながらも、全くの悪人ではなく憎めないところもあります。そんな役を演じるにあたってどんな役作りをしましたか?   

確かに朱高煦は全くの悪役とは言えないですね。彼は非常に溌剌とした人物です。朱家の息子たちの中で長男・朱高熾は特に内向きで本音を見せない、三男・朱高燧は自分の考えがあっても表向きは朱高煦に従って出しゃばらない。朱高煦だけが非常に外向的で積極的なタイプです。というのも彼は若いうちから父親とともに多くの戦を経験し、多くの功績も立ててきたので、内心ではそれが自慢で、自分が父親の永楽帝と一緒にこの国を作り上げたとさえ自負していたでしょう。彼からしてみれば、王位を約束され、皇子として輝かしい戦功を上げた実績により、玉座を継ぐという願いを父親が叶えてくれると考えるのは当然だったと言えます。そんなキャラクターを演じるには、彼の武将としての威厳や性格を表現するだけでなく、あえて父親をなじってみせながら畏敬の念も持ち合わせている、そのバランスをつかむ必要がありました。

 

◆朱高熾、朱高煦、朱高燧の3兄弟のドラマは、兄弟の情を感じさせる微笑ましいシーンもあれば、腹の探り合いや敵意がみなぎるシーンもあります。こうした多面的な兄弟関係を演じるにあたって、特に意識した点や工夫したことはありますか?  

これについてもバランスが必要でした。朱家の人々の家族愛とそれぞれの権力争い、感情と運命、どれもバランスをつかむ必要がありました。

 

 

◆朱高煦が棺桶に入るエピソードが印象的です。このシーンで苦労したこと、工夫したことはありますか?撮影現場での思い出や面白いエピソードなどがあったら教えてください。  

このシーンでそれほど苦労したことはありません。ここは特に面白いシーンでしたね。朱高煦が永楽帝をなじって喚いてみせた後、戻ってきて自ら棺桶の中に横たわると、永楽帝はその棺桶を封じるようにと勅令を出します。その結果、朱高煦は棺桶に穴を開けて飲み食いしながら過ごすことになります。父子で互いにメンツをかけて意地を張り合うところですね。出来上がったシーンを観ても面白いと思いました。

 

◆最終的に朱高煦にとって朱瞻基が最大のライバルとなり、永楽帝・建文帝と同じく叔父・甥の対決になります。こうした2人の関係についてどのように感じ、どのように演じようと思いましたか?  

2人の関係は“鷹と雛の追いかけっこ”(※一人が鷹、一人が親鳥になり、残りの人が雛役になって、親鳥に守られながら鷹から逃げる中国伝統の遊び)のようなものですね。

 

◆迫力のある壮大な戦場シーンにも圧倒されますが、アクションシーンの撮影で苦労したことはありますか?撮影現場での思い出や面白いエピソードなどがあったら教えてください。  

戦場シーンで大変だったのはやっぱり装備ですね。夏の壩上草原で撮影したのですが、下に3枚、さらに上に3枚着る鎧で、中の服は常に(汗で)びしょ濡れでしたが、それもやっているうちに慣れました。

 

◆このドラマで特に印象に残っているセリフ、好きなシーンはどこですか? その理由も教えてください。  

一番印象に残っているのは、最後に漢王府まで朱瞻基が朱高煦に会いに来て皇位継承の真相を明かすシーンです。朱高煦が朱棣の絵姿を指差しながら一人語りをするところは、後から自分で観ても泣いてしまいました。朱高煦はこれまでの人生、ずっと父親に認めてもらいたいと願ってきましたが、死ぬ間際でやっとその願望が満たされ胸のつかえが下りるのです。彼の気持ちを思うと胸が痛みました。

 

 

◆本作はタン・ウェイさん、ジュー・ヤーウェンさん、チャン・イーシン(EXO レイ)さんなど、若手からベテランまで素晴らしいキャストが揃っていますが、共演者の印象はいかがでしたか? 撮影現場での思い出や面白いエピソードなどがあったら教えてください。  

みなさんとても素敵な方たちでしたが、特に印象深いのはワン・シュエチー先生です。ワン先生はセリフ回しもとても上手なのです。私は広東省出身なのですが、セリフ回しがそれほど得意なわけではないので、ワン先生と演技するときには、彼を見るのではなくセリフに耳をすましていました。彼の演技は言葉からも伝わります。こうしたことは私がこれからもっと学び、もっと高めていかなければいけない部分です。

 

◆本作はチャン・ティン監督、アートディレクターのウィリアム・チョンら一流のスタッフが揃っていますが、 演出、脚本、美術、衣装などで特に感銘を受けたこと、印象に残っていることはありますか?  

演出、脚本、美術、衣装、どれも素晴らしかったと思います。私が演じた朱高煦は地位があってお金もあるキャラクターですから、衣装としては20着以上の礼服があり、様々な豪華なスタイルで、他の人のより立派でしたね。

 

◆『大明皇妃 -Empress of the Ming-』に出演して、俳優としてどのような成果、手応えがありましたか?  

朱高煦を演じたことで自分自身、大きく成長できたと感じています。役柄もこれまでとは全く違ったことで、そのぶん大きな手応えを感じました。

 

◆日本の視聴者に『大明皇妃 -Empress of the Ming-』のどんな点に注目して見てほしいと思いますか?  他の時代劇とは違うこのドラマならではの魅力とは何でしょうか?  

私自身、このドラマの好きなところはリアルな生活と人情味を描いている点です。そこは皇族であろうと庶民であろうと変わらないのです。このドラマの重点は宮廷闘争や陰謀劇にあるのではなく、皇族たちを一つの家族として描いているところが、とても好きです。

 

 

◆今後また悪役を演じるとしたら、どんな悪役を演じてみたいですか? 

殺し屋ですね。真に迫った殺し屋を演じてみたいです。

 

◆最後に日本のファンに『大明皇妃 -Empress of the Ming-』の見どころとメッセージをお願いします。 

このドラマは7、8ヶ月かけて撮影し、キャストもスタッフも心血を注いだ作品です。みなさんに応援していただき、好きになっていただけたら嬉しいです。

 

『大明皇妃 -Empress of the Ming-』
 番組ページ:https://www.ch-ginga.jp/detail/daiminkohi/
【放送日時】
7月27日(火)スタート(月-金)夜11:00-深夜0:00
【リピート】7月28日(水)スタート(月-金)午前9:30-午前10:30

 

タン・ウェイのインタビューはこちら
ジュー・ヤーウェンのインタビューはこちら
チャン・イーシンのインタビューはこちら

 

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